Y&I Dog Academyについて
犬と人間がともに生活するようになったのは非常に歴史が深く、数万年も前から一緒に狩猟を行ったり、集落を警護させたり、ともに生活するパートナーとして犬は活躍してきました。
現代においても、犬は、私たちの生活に深く関わり、人生を豊かにしてくれる大切なコンパニオンアニマルです。しかし、犬ははじめから人間の言葉や価値観、ルールを理解できるわけではありません。
犬と人間が楽しく生活していくには、飼い主が犬の特性を理解し、犬の行動を管理する必要があります。好きなところで排泄し、人に向かって吠えたり、咬んでしまう、こんな問題行動ばかりでは、かわいいはずの犬がストレスのもとにもなりかねません。また車を追いかけてひかれそうになったり、落ちてるものを拾い食いしたりすると、犬の生命を脅かす問題になります。
犬をのびのび育てるだけでなく、人間社会のルールを教え、犬の行動を管理していくことは、私たちの生活を守るためでもあり、犬の命を守るためでもあります。
■トレーニングのゴール
Y&I Dog Academyでは犬をトレーナーがトレーニングするのではなく、飼い主さまがご自分の犬をトレーニングできる方法を学んでいただけるよう、飼い主さまにトレーニング手法をお伝えしています。Y&Iは、You and Iの意味で、犬と飼い主さまのこと。トレーナーと犬の関係性ではなく、「飼い主さまが犬に人間社会のルールや取ってほしい行動を伝えられるようにし、犬も飼い主を信頼し、コミュニケーションを取るのが楽しい」という信頼関係を築くことをゴールとしています。
ドッグトレーニングというと、皆様の持つイメージは様々ですが、Y&I Dog Academyでは「犬と飼い主さまが、より豊かな暮らしを楽しむためのエクササイズ」という意味でトレーニングという言葉を使っています。
飼い主が犬の問題行動に困っているとき、一番困っているのは犬だといわれます。ドッグトレーニングを通じて、飼い主さまが犬の気持ちや行動を理解し、問題行動を叱るだけでなく、代わりの行動を教えていく。恐怖や不安が強い場合は、楽しい記憶に変えていく。こうした成功体験を積み重ね、キャパシティが広く、リカバリー力の高い犬を育てていきます。飼い主さまの犬に対する対応が変わることで、犬も変わっていくことができます。
また犬と飼い主さまだけでなく、犬が人間社会において、より豊かに暮らせるよう、社会におけるマナーもお伝えしていきます。例えば、マーキングは犬の本能だから仕方ない、吠えるのも仕方ない、としている飼い主さまもいらっしゃいますが、結果として犬同伴がNGになった施設や観光地が増えているのも事実です。人間社会におけるマナーをしつけとして犬に教えることで、犬と遊びに行ける場所が増え、ヨーロッパのようにどこへでもペットを連れて歩ける、そんな社会を目指していきたいと考えています。
■トレーニング方法
アニマルウェルフェアの観点からポジティブトレーニングと呼ばれるご褒美を使ったトレーニングを行います。アルファ(支配的)理論や体罰によるしつけ、チョークチェーンやプロングチェーンは使用しません。動物行動学や心理学を用い、世界基準のドッグトレーニングの倫理規定(LIMA)に則ったトレーニングを行います。
英国の大学機関や欧州各国で培われた犬の行動の専門的知識と技術をもとに、トレーニングによる犬のとのコミュニケーション方法を飼い主の皆さんと共に楽しく取り組んでみませんか?
犬の問題行動って何?
飼い主さまが犬と一緒に生活していく上で困っている犬の行動のことを指します。Y&I Dog Academyでは犬の心理学・行動学に基づく適切なトレーニングやしつけを行い、こういった問題行動を減らしていきます。また人を咬む、食糞などなかなか人に相談しにくい犬の問題行動も大歓迎です。
パピーの問題
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飛びつき
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甘噛み
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要求吠え
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興奮して排尿してしまう
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お散歩でうまく歩けない
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動物病院やトリマーを怖がる
吠え
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ご飯がほしい、遊んでほしいと吠える
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他の犬や人に吠える
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チャイムに吠える
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家の外を通行人や車が通ると吠える
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飼い主がいなくなると吠える
かみつき
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遊んでいると興奮して甘噛みしてくる
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おもちゃを取り上げようとすると噛む
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フードを食べている時に近づくと噛む
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他の人が家に来ると噛みつく
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ドッグランで他の犬を噛む
散歩の問題
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リードを引っ張る
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まっすぐ歩いてくれない
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拾い食い
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車や他の犬を追いかける
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リードをつけさせてくれない、嫌がる
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他の犬に吠えかかる
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他の人に飛びつくなど異常に興奮する
排泄の問題
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家の中のトイレの場所で排泄しない
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外で排泄できない
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マーキング
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食糞
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トイレの回数が多い
家の中での問題
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家族や子どもとの関係性
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多頭飼育で飼っている犬同士の問題
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帰宅時の興奮
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車や電車などに乗れない
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クレートやケージに入っていられない
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家具や靴などを噛んでボロボロにする
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ドライヤーや花火、雷の音を怖がる
ドッグトレーニングインストラクター
CPDT-KA米国CCPDT認定プロフェッショナルドッグトレーニングインストラクター
CABC伴侶動物行動治療カウンセラー
2020年
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CBI CABC 伴侶動物行動治療カウンセラープログラムコース修了
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CBI CABC 伴侶動物行動治療カウンセラー資格取得
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米国CCPDT 認定プロフェッショナルドッグトレーニングインストラクターCPDT-KA 取得
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Y&I Dog Academyにて行動治療カウンセラーとして活動開始
2021年
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愛犬飼育管理士資格取得
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茨城県第9期動物愛護推進員
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米国Fear Free Animal Trainerプログラム修了
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米国Fear Free Certified Professional資格取得
2022年
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ペットセーバー(ペットの救急救助隊員)資格取得
2023年
その他
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日本動物行動学会 会員
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一般社団法人アニマルライフパートナーズ協会 会員
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動物取扱業
保管 茨城県第2834号
訓練 茨城県第2835号
その時通っていた動物病院で声帯を取るという手術を紹介されました。
「これでみんなに迷惑かけない、少しでも愛される犬になるんだったら」と家族で相談して、かわいそうだけど、声帯を切除することに。
吠えてはいるけれど、吠え声が響かなくなり、ご近所からの苦情もなくなりました。
けれど、噛み癖は治らないまま・・・。
結局、週に一回お散歩行けるかどうか、私達家族と遊ぶこともできないまま。
小さな庭と一緒にいた雑種の犬だけが、シェルティにとって、世界のすべてでした。
その後、一人暮らしを始めたことをきっかけに、もう一度犬を飼ってみようと思って、2ヶ月目のチワプー(トイプーとチワワのミックス犬)を迎え入れました。しつけの本やサイトも読んで、ドッグランに連れて行ってアドバイスをもらったりしたので、同じ失敗は起こらないだろうと思っていたのですが、なんと6ヶ月目くらいから同じように「吠え」「噛みつき」の行動が出始めたんです!!
「これは犬が悪いんじゃない、私の飼い方に問題があるんじゃないか」とここでようやく気づきました。
ちょうどその頃通っていた犬の複合施設WANCOTTで、Canine Behavior Instituteによる行動カウンセラー(CABC)養成コースを見つけました。海外で一般的なのポジティブトレーニングによるしつけ、問題行動改善、犬とコミュニケーションをどうやってとっていくのか、飼い主や近隣コミュニティーといかにうまく犬が共生しQOLを上げていくのか、アニマルウェルフェアをどうやって実現していくのか。
わたしがドッグトレーニングインストラクターを目指したワケ
小さい頃からシェットランドシープドッグや雑種の犬を飼っていて、犬は身近な存在でした。ですが、このシェットランドシープドッグは「リードをつけようとすると咬む」「触ろうとすると咬む」「ちょっと物音がしただけで吠える」・・・こんな状態だったので、ほとんど散歩も行けず、犬は庭で鎖に繋がれたまま、ご飯の時間が何より楽しみという生活を送っていました。私が育った昭和という時代は、外飼いが普通で、トレーニングも預けて強制訓練を行うというのが一般的でした。本当は犬が吠えたり、咬んだりするのは普通のことなのに、体罰で本能を制限するのはかわいそうだ・・・と思っていた家族に、近隣の方から「吠え声がうるさい」と、とうとう苦情が来てしまいました。どうにかしなきゃいけない。。。けれどどうしたらいいかわからない。
これらを学んで、犬との関わり方を変えていったら、みるみるうちに、チワプーの問題行動がなくなりました。
問題行動が起きるのは、犬が悪いわけじゃありません。飼い主が悪いわけでもありません。
その犬が置かれてきた環境、それにより生まれる心理状況や、思いがけず学習してしまった行動などが複雑に絡み合っています。
私も知らずしらずのうちに、犬にとって不適切な習慣を身につけさせてしまい、人間と共生する幸せな生活を教えてあげられなかった過去があります。
同じように悩んでいる飼い主さまに、犬とのコミュニケーション方法、問題行動改善の方法をお伝えし、犬も人間も幸せな生活が送れる世界を目指したいと思っています。犬の行動を変えるには、手間も時間もかかります。金銭的にも負担が大きいかもしれません。
それでも諦めずに、トレーニングをし続けると、家族の一員のような深い絆ができ、アニマルコンパニオンとしての信頼関係が築けるようになりますよ!